デザイン
伝わる学術ポスター 実例で学ぶデザイン(全6回)
研究の中身は良いのに、会場で素通りされてしまうポスターがあります。その差を生むのはデザインの才能ではなく、いくつかの原則を知っているかどうかです。本シリーズでは、同じ研究内容のBefore/After実例を使いながら、内容の絞り込み・レイアウト・文字・色・図の5つの観点で「読まれるポスター」の作り方を解説します。
本シリーズが対象とするポスター:学会のポスターセッションで、発表者がポスターの前に立って説明する一般的な形式を想定しています。図を多数載せて発表者がいなくても読み切ってもらう掲示専用の形式は、文字サイズや図の量の基準が別になります。
連載一覧
第1回
ポスターが「読まれない」3つの理由
詰め込みすぎ・動線不明・強弱なし。読まれない原因を実例で確認し、改善の全体像「減らす・並べる・際立たせる」をつかみます。
第2回レイアウト:視線の流れを設計する
読み順は決められない。どこから読まれても伝わるようにする。縦の段組み・ブロック数・見出し番号・余白、そして各ブロックの自己完結。
第3回文字:遠くから読める情報階層
ポスターは3m・1m・50cmの「3つの距離」で読まれます。距離ごとのサイズ目安と、階層を3段に保つ文字設計。
第4回配色:基本は2色、図の色は別に考える
配色の定石は3色ですが、学術ポスターは2色がおすすめ。1色目は見出しの帯、2色目はマーカー。図の色は別に数え、赤緑の併用を避けて白黒でも読める配色にする方法。
第5回図と写真:「飾り」でなく「主役」にする
本文より先に図が読まれます。図を大きく・1図1メッセージ・キャプションに結論・自己完結の4原則。
最終回総集編:チェックリストで自分のポスターを診断
全5回分を10項目のチェックリストに集約。3歩テスト・30秒テスト・白黒テストで、印刷前に自己診断。
このシリーズについて
実例はすべてポサコで制作しています
- 記事中のポスター実例(Before/After)は、学術ポスター作成サービスポサコで作成した作例です。研究データ・氏名・所属はすべて架空です。
- 続編シリーズ「グラフ・図表の見せ方」(全5回)も準備中です。チャート選び・軸や凡例の整え方・データの配色を扱います。
※本シリーズのデザイン原則は一般的な作図・視覚化の考え方に基づいています。学会の規定(サイズ・書式)がある場合はそちらを優先してください。